伊東達矢校長ブログ

2025.06.23

子ども会

 大学生のとき、子ども会活動をするサークルに所属していました。
 日曜日に親が仕事を休めない家庭の子どもを集め、室内で学生の考えたゲームをしたり、近くへ遠足に行ったりしていっしょに遊びます。毎週の活動後には、決まって同じ焼きそば屋へ行って反省会をし、次回の計画を立てました。
 セツルメント運動から始まったもので、活動場所は東京の下町にある教会の施設でした。通ってくるのは幼稚園児・保育園児から小学生までですが、中学生や高校生になって手伝ってくれる子もいました。
 先日、サークルのOG・OB30人近くが集まる会がありました。再会した一人に、わたしが大学生のときに活動を手伝ってくれた子がいて、いまや50歳を超えていることに驚きました。卒業後ずっと会っていなかった同級生や先輩たちと話をすると、学生時代のことがたちまちよみがえってきます。
 いまではとてもできないことですが、毎年夏にバスを貸し切り、小学生の子どもたちを連れて旅館に泊まり、臨海学校を催していました。先輩たちが記録したノートをもとに、子どもたちをどの辺りで泳がせるか、学生を海のどこに配置するか、お風呂やご飯をどういう順番でするか、キャンプファイヤーや花火をいつするかなど、部員たちで話し合い、時には激論を交わしながら考えました。そしてそれをまた記録に残したものです。先輩がノートに「海は魔物だ。自然を恐れよ」と書いた言葉はいまも思い出せます。
 子ども会の部長だったとき、臨海学校を引率する人手が足らず、新聞に告知を出しました。すると、他大学の学生が活動に参加してくれるようになりました。安全な活動のために保険を掛けることも覚えました。
 大学1年生のわたしが、年長の女の子とふたり向き合って座り、積み木をしている写真があります。都内の公園に出かけたときは、小さな子たちが次々にとわたしの背中によじ登ってきました。太くて短いわたしの指を見て「クレヨンみたい」と言った子がいました(後に中高の教員になって発行する学級通信の名を「くれよん」で通したのはこれが由来です)。
 遊んでいるときの子どもの笑顔、転んだときの泣き顔、思い通りにならなくて口を尖らせる顔。子どもたちの豊かな表情は、生きることの喜びを教えてくれます。学生時代に経験した子どもたちとのやり取りを、いま小学校の校長になってできるのは、幸せと言うほかありません。

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