伊東達矢校長ブログ
2025.10.21
外遊び
今どきの子どもは室内でゲームばかりしているという印象を持つかもしれません。もちろんインドア派がいないわけではありませんが、今も昔も小学生の多くは、男の子も女の子も外で遊ぶのが大好きです。
連日のように熱中症警戒アラートが発表されたこの夏、子どもたちはほとんど運動場で遊べませんでした。休み時間に外へ行けない子は、冷房の効いた校長室にやってきました。
体育館で子どもが遊ぶ時間も設けました。しかし、大空の下でからだを動かす心地よさにはかないませんから、どうしても子どもたちにフラストレーションがたまります。先生が「教室で静かに過ごしましょう」と言っても、元気あふれる子どもたちはそうそうおとなしくしてはいられないのでしょう。授業から解放されたとたん、勢いよく飛び回り、走り回ります。教室での子ども同士のいざこざも絶えません。ぶつかったり、転んだりしてケガをしないか、本当にひやひやしました。
このところめっきり涼しくなり、運動場に運動禁止の赤旗が出ることもなくなりました。すると大勢の子どもたちが、休み時間にどっと外へ出ていきます。受験勉強に追われる6年生も例外ではありません。むしろ勉強が忙しい分、寸暇を惜しむようにからだを動かしたいようです。大人になってする機会のまずないドッジボールや鬼ごっこ、鉄棒や雲梯などに本気で熱中している子どもたちの姿を見ると、そのほとばしるエネルギーに圧倒されます。子どもはからだを動かすことで、健全に成長するのだと実感します。
授業の多くは教室で行われますから、学校での学びというとどうしても室内をイメージしがちです。けれども、教室を出て学ぶ機会こそ、現代の小学生に必要な気がします。
1年生の生活科では、校内菜園でサツマイモを育てました。2年生は、今度小学校を訪れる幼稚園児たちといっしょに芋掘りをします。
先日、学校の里山・ビオトープを再整備する事業の一環で校内の池の水を抜くときに、理科教員の指導のもと、3年生の子どもたちで水辺の生き物をすくい上げました。カエルやタニシ、ゲンゴロウやヤゴを見つけたときの子どもたちの歓声を聞き、屋外での体験が子どもたちの確かな学びにつながると感じました。
空気を読むことの難しさが話題になる時代ですが、外の空気に触れ、自然を肌で感じることに、わたしたちの心身の安寧と成長があるような気がします。
子どもたちの外遊びの様子を眺めながら、深呼吸をしたくなりました。


伊東 達矢
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