伊東達矢校長ブログ

2023.06.16

若い先生・ベテランの先生

 子どもや保護者の前では、新人もベテランも同じ「先生」であり、受け持つ授業や担任業務、教師としての責務に差はありません。保護者の方には担任が新人だと不安を覚えるかもしれませんが、教員免許を取得し、意欲を燃やして教育に当たろうする新人教師の姿勢は、ベテランにはないエネルギーがあります。

 学校の組織はフラットな構造です。上司と部下がそれぞれ指示・命令と受命・報告という垂直方向のコミュニケーションで成り立っている一般企業に対し、学校では教師同士の水平方向のコミュニケーションが中心です。また、一人の社員が一つの部署に所属する一般企業と異なり、学校の教師は学年団、教科会のほか、教務部や生活指導部、進路指導部などの部門を一人で掛け持つのが普通です。

 学校の教師には、学生時代に学習塾や予備校で教えた経験を持つ人も少なくありません。しかし、学校には教科を教える授業以外にも、子どもたちを育てる様々な業務があります。集団行事で達成感を得させること、創作活動で可能性を花開かせること、異なる学年との交流で憧れと思いやりを感じさせること…。

 だから、新人の教師はまず、多岐に渡る仕事の段取りにとまどいがちです。そこでベテランの出番です。指示・命令をするのではなく、ともに仕事に取り組み、アイディアを出し合うことで、子どもたちにどう向き合うかを考えます。

 学校で子どもたちが健やかに成長するには、一生懸命な新人の先生の熱意と、経験に裏打ちされたベテランの先生の余裕がバランスよくあることが望ましく、新人とベテランのどちらが優れているというものではありません。

 もとよりそうした教師の日常の仕事について、子どもたちが知っているわけではありません。けれども、教師の表情や態度に敏感なのが子どもです。

 今年初めて担任を持った教師のクラスの子どもが校長室に来て言いました。

「担任の先生、このところ疲れているみたいだから、校長先生、仕事を減らしてあげてください」

 エネルギッシュな教師ですが、確かに最近疲れ気味かもしれないとわたしも感じていました。しかしそれを子どもたちが見て取って言いに来たことに驚きました。と同時に、その優しさと気遣いに感じ入りました。子どもは、というより人は誰でも、人に優しくしたいと思っているのですね。

 校長室に遊びに来た子たちは、チャイムが鳴ると蜘蛛の子を散らすように「ありがとうございました!」と言って出ていきますが、「どなたかイスをもとに戻してくれますか」と声をかけると、必ず一人、二人が残ってくれます。たまに「○○くんは片づけずに行っちゃった」と言う子がいますが、「いいんです。片づけてくれるあなたのようないい子がいるのが嬉しいんですよ」と言うと、いっそう熱心に作業をします。指示・命令ではなく、そうすることで相手が喜ぶと感じているから、子どもは行動するのです。そんな姿がありがたくてなりません。

 教え、教えられる。支え、支えられる。頼り、頼られる。学校が学び合いの場であることを常に感じています。

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