伊東達矢校長ブログ
2023.09.22
副担任
名進研小学校では、各学年3人の担任に加え、3人の副担任が入った計6人で学年団を構成します。担任と同じ人数の副担任が協業することで、子どもたちへのきめ細かな指導を図っています。
公立小学校にはほとんど副担任がいません。学校規模によって教職員の数が決まっているからです。名進研小学校と同規模の公立小学校(18学級)の場合、担任が18人、担任外は2.6人(!)が標準です。図工や音楽など、いわゆる専科の教員は非常勤講師であることが多く、副担任をすることができません。だから、担任が休むとクラス運営が回らなくなるということが起きます。
こうした現状に、公立ではようやく対策が取られるようになりました。東京都では、教員免許不要の学校職員を募り、学年便りや学級便り、保護者会案内文書を作ったり、児童の欠席連絡を確認したりする業務を任せることにしました。山形県では、大卒新採教員を教科担任兼学級副担任として配置するか、担任を持つ場合は支援員を配置し、単独で担任を持たせないという取り組みを始めています。
少人数指導や習熟度別指導、ティーム・ティーチングには多くの教員の手が必要です。また、いじめや不登校、問題行動に適切に対処するには、複数の教員の目配りが欠かせません。複雑化、多様化の進む教育現場で、クラス運営を担任一人で切り盛りするのはたいへん難しくなっています。さらに、保健室で子どもたちの健康管理にあたる養護教諭や、子どもたちの抱える様々な課題に助言や指導を行うスクールカウンセラーの役割もますます重要になっています。
名進研小学校では、開校以来、私学ならではの充実した教育環境を設けることに力を注いできました。
1クラスの人数は30人。公立では1年生がようやく35人になったものの、2年生以上は40人です。
普通教室の広さは90㎡。全国の公立小中学校の平均は64㎡です。
その他、エアコン完備の体育館、6頭の馬を飼育する厩舎、カブトムシやホタルを観察できる里山、伝統文化を学ぶ和室、複数のクラスで食事のできるランチルーム、登下校だけでなく遠足や社会見学にも利用するスクールバスなど、ハード面の整備を進めてきました。
しかし、それ以上に重視しているのはソフトの面、中でも子どもたちの成長に直接関わる教員の確保とその教授力の向上です。前述した、小学校ではめずらしい副担任の配置だけでなく、教科ごとに専門の教員が指導する「専門教科教員制」や、習熟度別クラス編成も開校時から取り入れています。
教員の資質と意欲の向上を図るため、定期的に教員研修を実施し、今の時代に求められている初等教育について知見を深めるとともに、設立母体である進学塾名進研と連携し、中学受験に対応できる授業の構築や入試情報のアップデートを不断に行っています。また、子どもたちの心身の健康のため、養護教諭は公立小学校の標準を上回る人数を配置しているほか、毎週スクールカウンセラーによる専門的なケアを行っています。
教員が自分の仕事に誇りと意欲を持ち、生きがいと喜びを感じている学校なら、そこに学ぶ子どもたちは前向きに自信を持って学び、未来に夢を抱いて成長するにちがいありません。名進研小学校はそういう学校をめざしています。
伊東 達矢
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