伊東達矢校長ブログ
2025.07.17
観察すること
中高の同級生のK氏は全国通訳案内士です。日本を訪れた外国人に観光ガイドをする国家資格で、K氏には多くのリピーターがいます。先日、ラジオのインタビューで仕事の心得を話していました。一部を紹介します。
・ガイドの自分のことが外国のお客さまの思い出の中に残るように仕事をしている
・自分を通して日本のファンをたくさんつくりたい
・ハプニングが起きたときこそ自分の出番、すべてピンチはチャンスになる
・お互いを知らないため最初はぎくしゃくしていたお客さま同士が、次第にチームとしていい雰囲気になり、帰国後も交流するような関係作りを心がけている
・外国人に「日本にはゴミが落ちていない」と驚かれるが、日本人は常に人に見られている(「お天道様が見ている」)という意識を持っているからお行儀よくするのではないか
・バーバルコミュニケーションだけがコミュニケーションではない
・事実を説明するだけでなく、自分の意見や感想を添えるようにしている
・滔々と説明するガイドの後ろで、つまらなそうにしているお客さまがいることがある
・お客さまをよく観察し、求めている情報を探り出して届けるのがポイント
これらの話で、ガイドを教師に、お客さまを子どもたちに置き換えて考えることができると感じました。
教育を通して学校のファンをつくることは、とりわけ私学の場合とても重要です。
校内でトラブルが起きたときこそ、教師として経験知がアップするチャンスであると考えたいものです。
クラスの子どもたちが卒業後も交流できるような雰囲気を作ることは、担任教師の大事な務めです。
よどみなく授業を進める中、つまらなそうにしている子はいないか、目配りをすることが必要です。
子どもの成長過程は、他者を観察し、真似をして試し、自分なりに工夫し、自分自身で制御し、活用するという段階を踏みます。親や教師の役目は、必要以上に手を出さないように自重しながら、子どもの様子をよく観察することです。
子どもの変化をキャッチするための目配り、気配り、心配りは、学校教育でも家庭教育でも欠かせません。



伊東 達矢
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