伊東達矢校長ブログ

2026.06.30

ビブリオバトル

 名進研小学校では、5年生と6年生でビブリオバトル(知的書評合戦)を行っています。ビブリオ(biblio)とは「書物」を意味するラテン語由来の言葉です。
 発表参加者(バトラー)たちは、自分が読んでおもしろいと思った本について、順番に制限時間内(本校の場合3分間)で紹介します。そのあと、それぞれの発表のディスカッションを経て、最後に一番読みたくなった本(チャンプ本)を投票で決めます。
 きょう6月30日(火)、6年生のビブリオバトルがありました。名古屋市図書館の司書の方に説明と進行をしていただきました。
 6年生3クラス全員がランチルームに集まり、グループごとに自分のおすすめ本を紹介し、クラスごとにそれぞれ6冊ずつの本を選びました。そこから投票で決まった各クラス1冊ずつのチャンプ本が決勝戦に進みます。決勝戦の様子は他学年の教室に同時配信され、全校でビブリオバトルを共有しました。
 決勝1人目のバトラーが発表した本は『オブラートに包まれた怪談』(2026年)です。
 2人目の本は『教授のパン屋さん』(2025年)です。
 3人目は『マンガでおぼえる四字熟語』(2012年)でした。
 どのバトラーも自分のおすすめ本を熱を込めて紹介しました。さすが決勝に進んだだけあり、3分間きっちり使い、自信たっぷりに話す姿勢は全く堂々としたものです。子どもたちの豊かな表現に目を見張らされました。
 読書習慣の大切さは誰もが認めるところです。知識を吸収できるだけでなく、読解力、思考力、集中力、想像力、表現力といった能力を身につけることができると言われます。
 それなのに、令和5年度の文化庁「国語に関する世論調査」で1か月に本を1冊も読まない人が初めて6割を超え、読書離れが急速に進行しています。読まない理由に、「スマートフォンに時間を取られる」「仕事や勉強が忙しい」などがあげられ、はやりの言葉である「タイパ(タイムパフォーマンス)」的に、読書は相当分が悪いようです。確かにSNSや動画と違い、本の場合は必要な情報や結末にたどりつくまでに時間がかかります。
 今日、生成AIを使って文書の作成や要約が簡単にでき、非常に便利になりました。しかし簡単にできるということは、人それぞれの努力や感性を経由しないことでもあります。達成感や充実感は得られにくいでしょう。人生を豊かにすることもないでしょう。長編小説を読み終えたときの気持ちは、その要約を手に入れたときのものとは明らかに違います。 
 中高生のほぼ全員がスマートフォンを持ち、SNSに時間を費やす時代、読書の喜びを得る時間のある小学生のうちに、本を読む習慣を身につけることが大事です。それが大人になっても本を読む楽しさが続くことにつながります。

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