伊東達矢校長ブログ

2022.11.28

子どものウソ

 子どもだってウソをつきます。本当です。子どもは純真無垢だからウソなんかつかないというのはそれこそウソです。幼い子のウソはわかりやすいし、時にほほえましいものですが、小学生ともなれば巧みなウソをつくこともあります。ママや先生に叱られたくないからという理由だけではありません。お友だちを傷つけたくないからウソをつくということもあります。

子どもだって自分に不都合なことは言いません。本当です。ウソをつくまでもないけれど、不都合なことは言わないというのは子どもなりの知恵です。悪いことをしたとき、それが悪いことだとわかっているから、不都合なことを言えないのです。

子どもだって人を威圧します。本当です。お友だちをおどかすようにして言うことをきかせようとします。手が出てしまうこともあります。

子ども同士の言い分が違うとき、保護者の方はよく、「うちの子がウソをつくなんて信じられません。家では素直で正直な子なんです」と言われます。それはたぶんその通りでしょう。でも子どもの態度は、家と外では違うものなのです。

家の外で基準が変わるのは当然のことです。家と学校で振る舞い方が違って自然です。集団生活に慣れれば慣れるほどその傾向は強まります。だから気遣いや我慢が必要です。大人だってそうでしょう。家と会社では違った顔をしますね。子どもたちも学校という小さな枠組みの中で社会性を身につけていきます。ウソをついたり、自分に不都合なことを言わなかったり、人を威圧したりしたからといって、それは普通のことなのです。だから「ウソをついてはいけません」と言うだけでは、子どもたちの成長を後押しすることはできません(ウソをついてもいいということではありません)。

子どもは他者との関係づくりを学ぶ過程で、言い合いをしたり、けんかをしたりします。泣いたり、怒ったりします。そんなとき、あの子は嫌いだとか、苦手だとか決めつけてしまうことがあります。そうした決めつけが浅はかだということを、わたしたち大人は教えなくてはいけないのです。

自己表現力が未発達な子どもにとって、言いたいことを伝えることは難しく、相手の言っていることをしっかり理解することもなかなかできません。けれども経験を重ねることで、はじめは嫌いだ、苦手だと感じていたのが好ましく思えるようになることもあります。けんかしている子どもたちは、しばしば似た者同士です。とっつきにくかったお友だちが一番の仲良しになることがあります。苦手だったことが好きになり、得意になることもあります。それが子どもの成長です。

周りにちょっかいを出してばかりいて、先生から注意されても繰り返す子がいます。それは、自分のことを認めてほしいのに手段がわからないからなのかもしれません。「ウソをつく悪い子」「迷惑な子」と決めつけて排除するのは、その子だけでなく、いっしょに学校生活を送る子どもたちの成長にとって望ましくありません。

人にウソをつくより、自分にウソをつく方がつらいことです。わたしは、子どもがウソをついたからといって頭ごなしに叱りたくはありません。ウソをつかなくてはいけなかったのはなぜなのか、それを子どもに問いかけたいのです。

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